【AutoCAD】画層をフィルタする方法

2021年10月27日

紙フィルターでドリップされたコーヒー

この図面、最近画層が増えてきて…
目的の画層を探すのが大変なんだけど…
なにかいい方法ないのかなぁ?

こんにちは、メモだよ!!管理人です。

今回は、そんなあなたに、画層の一覧を見やすくする、画層フィルタの機能について紹介します。

画層フィルタを使用すれば、よく使う画層だけの一覧にすることもできます。

また、「赤色の画層だけ」や「破線の画層だけ」のように、特定のプロパティでフィルタすることもできます。

フィルタを使いこなすと、図面作成の効率がきっと上がりますよ。😄

 

グループ フィルタ

グループ フィルタを使うと、「よく使う画層」などの名前をつけて、自分で選択した画層だけを表示することができます。

  1. [画層プロパティ管理]ボタンをクリックして、[画層プロパティ管理]パレットを表示します。
    [画層プロパティ管理]ボタン(モデル)
     
  2. [グループ フィルタを新規作成]ボタンをクリックします。
    [グループ フィルタを新規作成]ボタンをクリック
     
  3. グループ フィルタが作成されるので、名前を入力します。
    名前を入力
     
    ※ グループ フィルタを作成したときは、何も画層が含まれていないので、画層が何も表示されなくなります。
     
  4. [すべて]を選択して、すべての画層を表示します。
    すべての画層を表示
     
  5. グループ フィルタに追加したい画層をドラッグ&ドロップで追加します。
    ShiftキーやCtrlキーを押して選択することで、複数の画層を一度に追加することもできます。
    画層をドラッグ&ドロップして追加
     
  6. 作成したフィルタを選択すると、追加した画層だけが表示されます。😄
    追加した画層だけが表示される

 

画層グループから画層を除去したいときは、画層の上で右クリックして[グループ フィルタから除去]を選択します。

画層グループから除去

これで、グループフィルタから画層を除去することができました。😄

グループフィルタから画層を除去できた

 

フィルタを変転

「フィルタを反転」にチェックを入れると、フィルタが反転されます。

そのため、グループ フィルタに入れていた画層が非表示になり、それ以外の画層が表示されます。

フィルタを反転

 

グループ フィルタ自体を削除したいときは、右クリックして[削除]を選択します。

グループ フィルタを削除

 

最初からあるフィルタ

ところで、最初から 2 つフィルタがあるみたいだけど…
これってなに?

元からあるフィルタ

すべての使用中の画層

画層の中に図形があるとき、このフィルタに自動的に含まれます。

画層の中の図形をすべて削除すると、自動的にこのフィルタからなくなります。

でも、「すべての使用中の画層」を選択しても
使用していない画層も全部表示されているんだけど…

すべての画層が表示されてしまう

設定も変更する必要があります。

右上にある歯車のボタンをクリックします。

すると、[画層設定]ダイアログが表示されます。

使用中の画層を示す]にチェックを入れて、[OK]ボタンをクリックします。

 

あれっ?
まだ変わってないですよ。

すべての画層が表示されてしまう

一旦、他のフィルタを選択して、もう一度「すべての使用中の画層」をクリックしてみてください。

すると、使用中の画層だけが表示されますよ。🤗

使用中の画層だけが表示される

 

ビューポート優先プロパティを含む画層

これは、ビューポートに関連するものなので、モデル空間にいるときは何も表示されません。

どれかレイアウト タブをクリックして、レイアウト(ペーパー空間)に行ったときに有効になります。

レイアウトにあるビューポートをアクティブにして、そのビューポート内だけで色、線種、線の太さなどを変更できます。

VP の設定

現在アクティブなビューポートで、これらの設定を変更しているものが「ビューポート優先プロパティを含む画層」で表示されます。

 

でも、VPの色を green に戻したんだけど…
まだリストに表示されているのはどうして?

設定を戻してもまだ表示されている

もとに戻しても、「VP の設定が変更された」という情報は残ったままです。

フィルタから削除するには、「VP の設定が変更された」という情報を削除するひつようがあります。

画層を右クリックして表示されたメニューから、[ビューポートの優先プロパティを除去]ー[選択した画層]ー[現在のビューポート内のみ]を選択します。

これで、情報が削除されてフィルタから削除されます。😄

フィルタから削除された

 

プロパティ フィルタ

画層の名前、色、線種、線の太さなどのプロパティでフィルタすることもできます。

プロパティ フィルタを新規作成]ボタンをクリックします。

[プロパティ フィルタを新規作成]ボタンをクリック

例えば、画層名が「画層1」で始まって、色が blue の画層をフィルタしたいときは、以下のようにします。

画層名が「画層1」で始まって、色が blue の画層をフィルタ

[OK]ボタンをクリックすると、プロパティ フィルタが作成されます。😄

プロパティ フィルタが作成された

画層名が「画層1」で始まる画層を指定するときに「画層1*」と指定しています。

ここで使用している * のことを、ワイルド カードと言っています。
使用できるワイルド カードは以下になります。

#:すべての数字
@:すべての英文字
.:英字以外のすべて
*:すべての文字
?:任意の 1 文字

 

画層ツールバーに画層フィルタを適用

既定の設定では、画層ツールバーにも現在選択している画層フィルタが適用されます。

画層ツールバーにも現在選択している画層フィルタが適用される

画層ツールバーに画層フィルタを適用したくないときは、歯車ボタンをクリックして表示される[画層設定]ダイアログで、「画層ツールバーに画層フィルタを適用」のチェックを外します。

すると、画層ツールバーに画層フィルタが適用されなくなります。😄

 

画層が一杯になって、あつかいづらくなったときは、これらのフォルタを使ってみてくださいね。😉

-使い方
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