今回は、オブジェクトをトリムや延長する方法について紹介します。
トリムというのは、オブジェクトをある境界で切り取ることです。
延長というのは、オブジェクトをある境界まで延ばすことです。
たとえば、以下の左の図形を右の図形にしたいとします。
![オブジェクトをトリムや延長する](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-30_07-35-53.jpg)
このとき、右の垂線を上の水平線でトリムします。
そして、左の垂線を上の水平線まで延長します。
では、トリムと延長の方法を見ていきましょう。
トリム(TRIM)コマンドで、オブジェクトをトリムする
トリム(TRIM)コマンドを使用して、オブジェクトをトリムできます。
まずはコマンドの動作を試すために、以下のような図形を、線分コマンドを使用して適当に作成します。
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-30_07-45-52.jpg)
そして、トリム コマンドを実行します。
![トリム](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-30_07-47-12.jpg)
オブジェクトのトリムしたい(切り取りたい)部分をクリックします。
![トリムしたい場所をクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-30_07-49-17.jpg)
初心者
カーソルをオブジェクトの上に持っていくと、どのようにトリムされるのかプレビューされて確認できます。
Escを押して、コマンドを終了します。
これで、右側の垂線をトリムできました。
![トリムできた](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-30_07-51-21.jpg)
延長(EXTEND)コマンドで、オブジェクトを延長する
オブジェクトを延長するには、延長(EXTEND)コマンドを使用します。
延長 コマンドを実行します。
![延長](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-30_07-54-05.jpg)
オブジェクトの延長したい部分をクリックします。
![延長したい部分をクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-30_07-57-22.jpg)
初心者
カーソルをオブジェクトの上に持っていくと、どのように延長されるのかプレビューされて確認できます。
1 回のクリックでは、下の水平線までしか延長されません。
そのため、もう一度クリックします。
![もう一度クリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-30_08-15-13.jpg)
Escを押して、コマンドを終了します。
これで、左側の垂線を延長できました。
![延長された](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-30_08-18-08.jpg)
延長コマンドの「境界エッジ」オプション
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2021/12/(メグメグ)パソコン操作をするエプロン女性_01.png)
さっき延長するときに、2 度クリックしましたよね。
どうして 2 度クリックしなきゃいけないんですか?
延長コマンドもトリム コマンドも、すべてのオブジェクトが境界として認識されます。
なので、最初は下の水平線まで延長されて、そのあと上の水平線まで延長されます。
今回は、延長したいオブジェクトの間に、下の水平線しかありませんでした。
でも、もっといっぱいのオブジェクトがあるときは大変ですよね。
![延長の境界まで、多くのオブジェクトがある](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-30_08-25-21.jpg)
そんなときは、境界エッジ オプションを使用します。
まずは、延長コマンドを実行します。
![延長](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-30_07-54-05.jpg)
境界エッジ をクリックします。
![境界エッジ オプション](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-30_08-27-30.jpg)
境界としたいオブジェクトをクリックして、右クリックで確定します。
![境界としたいオブジェクトをクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-30_08-28-36.jpg)
延長したいオブジェクトをクリックします。
![延長したいオブジェクトをクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-30_08-29-53.jpg)
Escを押して、コマンドを終了します。
これで、左側の垂線を、一番上の水平線まで延長できました。
![一番上の水平線まで延長できた](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/image-6.png)
トリム コマンドで延長したり、延長コマンドでトリムする
トリム コマンドは、トリムだけではなく延長も行えます。
また、延長コマンドも、延長だけではなくトリムも行えます。
なので、どちらかひとつのコマンドを使用して、トリムと延長のどちらでも好きな方を実行できます。
では、操作方法を見てみましょう。
まずは、トリム コマンドを実行します。
![トリム](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-30_07-47-12.jpg)
Shiftを押しながら、オブジェクトの延長したい部分をクリックします。
![延長したい部分をクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-31_08-07-23.jpg)
もう一度、Shiftを押しながら、オブジェクトの延長したい部分をクリックします。
![延長したい部分をクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-31_08-08-22.jpg)
これで、左側の垂線を延長できました。
![延長結果](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-31_08-10-06.jpg)
つづいて、今度はトリムしたい部分をクリックします。(Shitfは押さない)
![トリムしたい部分をクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-31_08-31-59.jpg)
Escを押して、コマンドを終了します。
これで、右側の垂線をトリムできました。
![トリムできた](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-31_08-12-36.jpg)
このように、トリム コマンドだけで、オブジェクトの延長とトリムのどちらも行えます。
延長コマンドも同じように、Shiftを押しながら実行すると、トリムできます。
なので、延長とトリムの両方を実行するときに、いちいちコマンドを実行し直す必要がありません。
まとめ
オブジェクトのトリムや延長を行うには、トリム[TRIM]や延長[EXTEND]コマンドを使用します。
Shiftを押しながらオブジェクトをクリックするとこで、トリム コマンドの場合は延長、延長コマンドの場合はトリムを行えます。
このことを覚えておけば、効率的にトリムと延長を行うことができますよ。