![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2021/12/(メグメグ)パソコン操作をするエプロン女性_01.png)
AutoCAD で文字を書くには、どうすればいですか?
AutoCAD で文字を書くには、マルチ テキスト[MTEXT]コマンドを使用します。
![マルチ テキスト](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_07-56-49-1.jpg)
マルチ テキスト コマンドを実行すると、テキスト エディタ コンテキスト タブが表示されます。
そこで、文字に対する様々な設定を行えます。
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_08-00-19-1024x90.jpg)
また、これらの設定は不要で、単に 1 行だけの文字を書きたいときは、文字記入[TEXT]というコマンドも使用できます。
![文字記入](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_08-03-31.jpg)
では、これらの使い方を見ていきましょう。
文字スタイル
文字を書く前に、文字スタイルの設定を行います。
文字スタイルでは、フォントの設定などを行えます。
文字スタイルの設定は、注釈 のスライドアウトにある 文字スタイル管理 ボタンをクリックします。
![文字スタイル管理](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_08-08-24.jpg)
すると、文字スタイル管理 ダイアログが表示されます。
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_08-11-13.jpg)
この中で、フォント、高さ、幅係数などの設定を行えます。
最初に、新しい文字スタイルを作成してみましょう。
それには、新規作成 をクリックします。
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_08-11-13-2.jpg)
今回は、MS ゴシック の文字を書いてみたいと思います。
なので、スタイル名として MS ゴシック を入力して OK をクリックします。
![スタイル名を設定](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_08-32-34.jpg)
フォント名のリストから、MS ゴシック を選択します。
![MS ゴシック を選択](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_08-36-07.jpg)
適用 をクリックします。
![適用 をクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_08-42-53.jpg)
閉じる をクリックします。
![閉じる](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_08-47-56.jpg)
メモ
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2021/12/(メグメグ)パソコン操作をするエプロン女性_01.png)
高さが 0.0000 になってるけど…
文字の高さが 0 だと、文字が見えなくないですか?
0.0000 の場合は、システム変数 TEXTSIZE の値が文字の既定の高さになります。
0.0000 以外を指定したときは、指定した値が文字の既定の高さになります。
文字の高さは、文字を書くときに変更できますので、0.0000 の設定で問題ありません。
マルチ テキスト コマンドでマルチ テキストを記入
では、マルチ テキスト コマンドを使用して、マルチ テキストを書いてみましょう。
マルチ テキスト コマンドを実行します。
![マルチ テキスト](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_07-56-49-1.jpg)
文字の最初のコーナーを指定します。
![最初のコーナーを指定](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_08-59-40.jpg)
高さ をクリックします。
![高さ](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-00-35.jpg)
高さとして 5 を入力してEnterを押します。
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-01-28.jpg)
もう一方のコーナーを指定します。
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-04-38-1.jpg)
初心者
このとき、文字の大きさがどれぐらいになるかわかるように「abc」というダミーの文字が表示されます。
この文字が表示されないときは、画面に対して文字が小さすぎるということです。(たまに、大きすぎることもあります。)
ホイール マウスを回してズーム インやズーム アウトを行えば、「abc」という文字が出てきます。
文字を記入します。
![文字を記入](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-08-59.jpg)
テキスト エディタを閉じる をクリックして、完了します。
![テキスト エディタを閉じる](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-10-12.jpg)
これで、文字が書けました。
![文字が書けた](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-11-48.jpg)
マルチ テキストの編集
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2021/12/(メグメグ)パソコン操作をするエプロン女性_01.png)
マルチ テキストが勝手に改行されているけど…
これって、どうしてですか?
マルチ テキストを作成するときに、最初のコーナーと、もう一方のコーナーを指定しました。
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-04-38-1.jpg)
このときに指定された幅が、マルチ テキストの幅になります。
この幅を超えると、自動的にマルチ テキストが改行されます。
この幅は、あとから変更もできます。
変更するには、マルチ テキストを選択します。
表示された ▶ のグリップをクリックして、幅を変更できます。
![▶ のグリップをクリックして、幅を変更](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-20-02.jpg)
注意
このとき、オブジェクト スナップが設定されていると、マルチ テキストの基点が認識されてしまいます。
![文字の基点が認識されてしまう](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-23-18.jpg)
その結果、縦書きのようになってしまいます。
![縦書きのようになってしまう](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-25-06.jpg)
そのため、オブジェクト スナップを OFF にして、新しい場所をクリックしてください。
初心者
編集中やコマンド実行中に、Shift+Aを押しているあいだ、オブジェクト スナップのオン/オフが切り替わります。
Escを押して、選択を解除して編集を終了します。
これで、マルチ テキストの幅を変更できました。
![幅変更後](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-30-25.jpg)
その他のマルチ テキストの設定を変更するには、マルチ テキストをダブルクリックします。
すると、テキスト エディタ コンテキスト タブが表示されます。
![テキスト エディタ コンテキスト タブ](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-32-17.jpg)
ここで、様々な設定を変更できます。
例えば、「書きたい文字」を選択して色を青に変更します。
![青に変更](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-35-36.jpg)
テキスト エディタを閉じる をクリックして、完了します。
![テキスト エディタを閉じる](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-10-12.jpg)
すると、「書きたい文字」の部分が青色になります。
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-36-52.jpg)
このように、テキスト エディタ コンテキスト タブで様々な変更を行えます。
いろいろ試してみてくださいね。
文字記入コマンドで文字を記入
ここまでで、マルチ テキストコマンドでマルチ テキストを作成する方法を見てきました。
AutoCAD には、もうひとつ文字を作成するためのコマンドとして 文字記入 コマンドがあります。
マルチ テキストコマンドは、文字記入 コマンドよりも後にできたコマンドなので、多くの機能があります。
なので、通常はマルチ テキストを使用すれば OK です。
でも、文字記入コマンドで文字を記入している人も多いようなので、とりあえず使い方を覚えておきましょう。
文字記入 コマンドを実行します。
![文字記入](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_08-03-31.jpg)
文字列の始点を指定します。
![文字列の始点を指定](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-46-43.jpg)
文字高さを指定します。
今回は、既定値が 5.0000 になっているので、そのままEnterを押します。(文字高さが 5 になる)
![文字高さ](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_10-26-52.jpg)
メモ
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2021/12/(メグメグ)パソコン操作をするエプロン女性_01.png)
文字高さの既定値は、どのように決まっているのですか?
文字高さの既定値は、システム変数 TEXTSIZE の値になります。
前回マルチテキストや文字を書いたときの文字高さが、システム変数 TEXTSIZE に設定されます。
なので、前回使用した文字高さが既定値になります。
ここで、注意しなければいけないのが、文字スタイルで文字高さを 0.0000 以外に設定しているときです。
![文字高さ](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_09-53-55.jpg)
ここが 0.0000 以外に設定されているときは、設定されている値が常に文字高さになります。
なので、文字を記入するときに、「高さを指定」というメッセージは表示されなくなります。
文字列の角度は既定の 0 でいいので、そそままEnterを押します。
![角度](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_10-27-35.jpg)
文字を入力します。
![文字入力](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_10-29-08.jpg)
Enterを 2 回押すと、コマンドが終了します。
これで文字を書けました。
![文字が書けた](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_10-30-41-1024x104.jpg)
文字の編集
マルチテキストと異なり、文字は 1 行の文字しか書けません。
なので、文字を選択したときに表示されるグリップを使用して、文字幅を変更することはでません。
文字をダブルクリックして、文字を編集できます。
しかし、できることは、記入している文字の内容を変更することぐらいです。
![文字の編集](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_10-33-42-1024x91.jpg)
AutoCAD で使用できるフォント
文字スタイルの設定で、フォントを設定できることは以前説明しました。
ここでは、AutoCAD で使用できるフォントの種類について説明します。
まずは、Windows が持っている MS ゴシックなどの TrueType フォントを使用できます。
それ以外にも、AutoCAD が独自に持っている shx フォントというものも使用できます。
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2021/12/(メグメグ)パソコン操作をするエプロン女性_01.png)
その shx というフォントはなんですか?
AutoCAD は、ずっと前からあるアプリです。
Window ができる前の DOS(MS-DOS や DOS/V)という OS のときもありました。
このときは、TrueType フォントというものはありません。
なので、AutoCAD で文字を書くために、AutoCAD 用のフォントが用意されていました。
それが shx フォントです。
メモ
shx フォントは、線で文字を書いています。
なので、拡大するとカクカクしています。
![拡大すると、カクカクして表示される](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2021/09/image-178-1024x768.png)
shx フォントには 2 種類あります。
半角英数字用のフォントと全角(2 バイト)用のフォントです。
文字スタイル管理 ダイアログのフォントの一覧に、romans.shx のように というマークがついたフォントがあります。
![romsans.shx](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_10-42-53.jpg)
これが、半角英数字用の shx フォントです。
半角英数字用の shx フォントを選択すると、ビッグフォントを使用 にチェックを入れれるようになります。
それにチェックを入れると、ビッグフォントの一覧からビッグフォントを選択できます。
![ビッグフォント](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-25_10-46-51.jpg)
このビッグフォントが、全角(2 バイト)用のフォントです。
全角(2 バイト)用のフォントには、日本語用のフォント以外にも、中国語や韓国語のフォントがあります。
日本語用のフォントとして、以下のフォントがあります。
- @extfont2.shx
- bigfont.shx
- extfont.shx
- extfont2.shx
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2021/12/(メグメグ)パソコン前で疑問に思うエプロン女性_01.png)
4 つありますが、どれを使えばいいんですか?
フォントの最初に @ が付いているものは、縦書き用のフォントです。
なので、縦書きにしたいときは @extfont2.shx を使用します。
横書きのときは、extfont2.shx を使用します。
それは、extfont2.shx のほうが extfont.shx や bigfont.shx よりも多くの文字が書けるからです。
メモ
AutoCAD では、bigfont.shx → extfont.shx → extfont2.shx の順でフォントが追加されました。
古いフォントの bigfont.shx や extfont.shx は、それらのフォントが使用されている、昔の図面のために残されています。
まとめ
AutoCAD ではマルチ テキスト と 文字記入 コマンドで、マルチ テキストや文字を書けます。
マルチ テキストのほうが、新しくできた機能なので、多くの機能を持っています。
なので、文字を書きたいときはマルチ テキスト コマンドでマルチ テキストを作成するのがいいでしょう。
文字には、文字スタイルというものがあって、フォント、高さ、幅係数などの設定を行えます。
文字を書く前に、まずは文字スタイルの設定をしておきましょう。
マルチ テキストや文字の編集は、ダブルクリックして行うことができます。
AutoCAD で文字を書くときは、今回紹介した内容を思い出してくださいね。