【AutoCAD 初心者】独学 025:フィレットや面取りをしてみよう!!

【AutoCAD 初心者】独学 025:フィレットや面取りをしてみよう!!

オブジェクトの角の処理として、フィレットや面取りはよく行う作業になります。

フィレットというのは、以下のようにオブジェクトの角を丸めることです。

フィレット

面取りというのは、以下のようにオブジェクトの角を直線で切り取ることです。

面取り

では、それぞれの使い方を見ていきましょう。

 

フィレット[FILLET]コマンドを使用

フィレット[FILLET]コマンドで、フィレットを行えます。

その基本的な使い方を見てみましょう。

まずは、フィレットを行うオブジェクトを作成します。

例として、200 x 100 ぐらいの大きさの長方形がいいでしょう。

フィレットを行うオブジェクト

つぎに、フィレットコマンドを実行します。

フィレット

半径 をクリックします。

半径オプション

フィレットの半径として 10 と入力します。

半径を入力

フィレットしたい部分の、最初のオブジェクトを選択します。

オブジェクトを選択

2 つ目のオブジェクトを選択します。

初心者

カーソルをオブジェクトの上に持っていくと、どのようにフィレットされるかプレビューされます。

これで、長方形の右上を半径 10 の大きさでフィレットできました。

フィレットの結果

 

ポリラインの各頂点を一度にフィレット

ポリラインの場合は、各頂点を一度にフィレットできます。

まずは、CtrlZ を押して、さっきおこなったフィレットを元に戻します。

フィレットコマンドを実行します。

フィレット

半径 をクリックします。

半径オプション

フィレットの半径として 10 と入力します。

半径を入力

初心者

さっきCtrlZ を押して元に戻したので、フィレットの半径を設定した内容も元に戻っています。

なので、ここで再度設定しています。

元に戻さずに、再度フィレットを行ったときは、前回設定した半径が記憶されているので、再度設定する必要はありません。

ポリラインをクリックします。

ポリライン オプション

ポリラインを選択します。

ポリラインを選択

これで、ポリラインの各頂点を一度にフィレットできました。

拡張点を一度にフィレットで来た

 

フィレット コマンドのトリム オプション

フィレットしたときに、トリムを行うかどうかの設定ができます。

それがトリム オプションです。

初期設定では、トリムの設定になっています。

非トリムにしたときに、どのようになるのか見てみましょう。

まずは、200 x 100 ぐらいの大きさの、長方形を作成します。

長方形

フィレットコマンドを実行します。

フィレット

トリム をクリックします。

トリム オプション

非トリム をクリックします。

非トリム オプション

ポリラインをクリックします。

ポリライン オプション

ポリラインを選択します。

オブジェクトを選択

これで、長方形の角がトリムされないで、フィレットされました。

 

フィレット コマンドで、オブジェクトを延長したりトリムする

フィレット コマンドを使用して、2 つのオブジェクトを延長したりトリムして、接続できます。

どのようなことか見てみましょう。

適当な 2 つの線分を作成します。

2 つの線分を作成

フィレットコマンドを実行します。

フィレット

さっき、非トリムの設定にしていたので、トリムトリム をクリックして、トリムの設定に戻します。

トリム オプション
トリム

メモ

このまま 2 つの線分を選択すると、フィレットされます。

フィレットされる

Shiftを押しながら、1 つ目の線分を選択します。(※ 選択した後もShiftは押したまま)

Shiftを押したまま、2 つ目の線分を選択します。

すると、2 つの線分が延長されて接続されます。

2 つの線分が接続される

メモ

以下のような図形の場合は、ひとつの線分が延長されて、もうひとつの線分がトリムされます。

ひとつが延長されて、もうひとつがトリムされる

 

面取り[CHMFER]コマンドを使用

面取り[CHMFER]コマンドで面取りできます。

その基本的な使い方を見てみましょう。

まずは、200 x 100 ぐらいの大きさの、長方形を作成します。

長方形

面取りコマンドを実行します。

面取りコマンド

距離 をクリックします。

距離

1 本目の面取り距離を指定 に対して、10 と入力してEnterを押します。

1 本目の面取り距離を指定

2 本目の面取り距離を指定 に対して、15 と入力してEnterを押します。

2 本目の面取り距離を指定

1 本目の線を選択します。

1 本目の線を選択

2 本目の線を選択します。

2 本目の線を選択

これで、面取りを実行できました。

面取りの結果

1 本目として指定した線が 10 切り取られ、2 本目として指定した線が 15 切り取られています。

面取りされた距離の確認

 

ポリラインの各頂点を一度に面取り

ポリラインの頂点を、一度に面取りできます。

200 × 100 のポリラインで描かれた長方形を面取りしてみましょう。

長方形

面取りコマンドを実行します。

面取りコマンド

距離 をクリックします。

距離

1 本目の面取り距離を指定 に対して、10 と入力してEnterを押します。

1 本目の面取り距離を指定

2 本目の面取り距離を指定 に対して、10 と入力してEnterを押します。

2 本目の面取り距離を指定

ポリライン をクリックします。

ポリラインをクリック

ポリラインを選択します。

ポリラインを選択

これで、ポリラインの各頂点を、一度に面取りできました。

面取り結果

 

面取りコマンドのトリム オプション

フィレット コマンドと同様に、面取りコマンドにもトリム オプションがあります。

初期設定では、トリムの設定になっています。

非トリムにしたときに、どのようになるのか見てみましょう。

面取りコマンドを実行します。

面取りコマンド

トリム をクリックします。

トリム オプション

非トリム をクリックします。

非トリム

ポリライン をクリックします。

ポリラインをクリック

ポリラインを選択します。

ポリラインを選択

これで、トリムせずに面取りを行えました。

非トリムの面取り

 

面取りコマンドで、オブジェクトを延長したりトリムする

フィレット コマンドと同様に、面取りコマンドで、オブジェクトを延長やトリムして接続できます。

たとえば、以下のような図形があったとします。

2 本の線分

これを、以下のように延長やトリムして接続できます。

延長やトリムして接続

では、操作手順を見てみましょう。

面取りコマンドを実行します。

面取りコマンド

トリム をクリックします。

トリム オプション

トリム をクリックします。

トリム オプション

Shiftを押しながら、1 つ目の線分を選択します。(※ 選択した後もShiftは押したまま)

Shiftを押しながら、1 つ目の線分を選択

Shiftを押したまま、2 つ目の線分を選択します。

2 つ目の線分を選択

これで、ひとつの線分を延長して、もうひとつの線分をトリムして、2 つの線分を接続できました。

延長やトリムして接続

 

まとめ

フィレット[FILLET]コマンドで、フィレットできました。

面取り[CHMFER]コマンドで面取りできました。

これらのコマンドは、よく似ています。

ポリラインの頂点を一度に処理できたり、トリム オプションがあります。

また、Shiftを使用すると、2 本の線分を延長したりトリムして接続できます。

オブジェクトの角の処理を行うときは、今回の内容を思い出してくださいね。

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