オブジェクトの角の処理として、フィレットや面取りはよく行う作業になります。
フィレットというのは、以下のようにオブジェクトの角を丸めることです。
![フィレット](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-19_06-26-16.jpg)
面取りというのは、以下のようにオブジェクトの角を直線で切り取ることです。
![面取り](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-19_06-24-26.jpg)
では、それぞれの使い方を見ていきましょう。
フィレット[FILLET]コマンドを使用
フィレット[FILLET]コマンドで、フィレットを行えます。
その基本的な使い方を見てみましょう。
まずは、フィレットを行うオブジェクトを作成します。
例として、200 x 100 ぐらいの大きさの長方形がいいでしょう。
![フィレットを行うオブジェクト](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-22-44.jpg)
つぎに、フィレットコマンドを実行します。
![フィレット](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-24-00.jpg)
半径 をクリックします。
![半径オプション](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-25-38.jpg)
フィレットの半径として 10 と入力します。
![半径を入力](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-26-52.jpg)
フィレットしたい部分の、最初のオブジェクトを選択します。
![オブジェクトを選択](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-28-07-1024x356.jpg)
2 つ目のオブジェクトを選択します。
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-29-16.jpg)
初心者
カーソルをオブジェクトの上に持っていくと、どのようにフィレットされるかプレビューされます。
これで、長方形の右上を半径 10 の大きさでフィレットできました。
![フィレットの結果](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-31-23.jpg)
ポリラインの各頂点を一度にフィレット
ポリラインの場合は、各頂点を一度にフィレットできます。
まずは、Ctrl+Z を押して、さっきおこなったフィレットを元に戻します。
フィレットコマンドを実行します。
![フィレット](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-24-00.jpg)
半径 をクリックします。
![半径オプション](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-25-38.jpg)
フィレットの半径として 10 と入力します。
![半径を入力](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-26-52.jpg)
初心者
さっきCtrl+Z を押して元に戻したので、フィレットの半径を設定した内容も元に戻っています。
なので、ここで再度設定しています。
元に戻さずに、再度フィレットを行ったときは、前回設定した半径が記憶されているので、再度設定する必要はありません。
ポリラインをクリックします。
![ポリライン オプション](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-38-06.jpg)
ポリラインを選択します。
![ポリラインを選択](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-39-24.jpg)
これで、ポリラインの各頂点を一度にフィレットできました。
![拡張点を一度にフィレットで来た](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/image.png)
フィレット コマンドのトリム オプション
フィレットしたときに、トリムを行うかどうかの設定ができます。
それがトリム オプションです。
初期設定では、トリムの設定になっています。
非トリムにしたときに、どのようになるのか見てみましょう。
まずは、200 x 100 ぐらいの大きさの、長方形を作成します。
![長方形](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-22-44.jpg)
フィレットコマンドを実行します。
![フィレット](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-24-00.jpg)
トリム をクリックします。
![トリム オプション](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-46-51.jpg)
非トリム をクリックします。
![非トリム オプション](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-47-43.jpg)
ポリラインをクリックします。
![ポリライン オプション](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-38-06.jpg)
ポリラインを選択します。
![オブジェクトを選択](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-49-28.jpg)
これで、長方形の角がトリムされないで、フィレットされました。
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-49-53.jpg)
フィレット コマンドで、オブジェクトを延長したりトリムする
フィレット コマンドを使用して、2 つのオブジェクトを延長したりトリムして、接続できます。
どのようなことか見てみましょう。
適当な 2 つの線分を作成します。
![2 つの線分を作成](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-54-49.jpg)
フィレットコマンドを実行します。
![フィレット](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-24-00.jpg)
さっき、非トリムの設定にしていたので、トリム → トリム をクリックして、トリムの設定に戻します。
![トリム オプション](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-46-51.jpg)
![トリム](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-57-50.jpg)
メモ
このまま 2 つの線分を選択すると、フィレットされます。
![フィレットされる](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/image-1.png)
Shiftを押しながら、1 つ目の線分を選択します。(※ 選択した後もShiftは押したまま)
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_08-00-50.jpg)
Shiftを押したまま、2 つ目の線分を選択します。
すると、2 つの線分が延長されて接続されます。
![2 つの線分が接続される](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_08-04-50.jpg)
メモ
以下のような図形の場合は、ひとつの線分が延長されて、もうひとつの線分がトリムされます。
![ひとつが延長されて、もうひとつがトリムされる](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_08-07-21.jpg)
面取り[CHMFER]コマンドを使用
面取り[CHMFER]コマンドで面取りできます。
その基本的な使い方を見てみましょう。
まずは、200 x 100 ぐらいの大きさの、長方形を作成します。
![長方形](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-22-44.jpg)
面取りコマンドを実行します。
![面取りコマンド](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_07-44-45.jpg)
距離 をクリックします。
![距離](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_07-46-19.jpg)
1 本目の面取り距離を指定 に対して、10 と入力してEnterを押します。
![1 本目の面取り距離を指定](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_07-48-48.jpg)
2 本目の面取り距離を指定 に対して、15 と入力してEnterを押します。
![2 本目の面取り距離を指定](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_07-51-14.jpg)
1 本目の線を選択します。
![1 本目の線を選択](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_07-52-30.jpg)
2 本目の線を選択します。
![2 本目の線を選択](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_07-53-47.jpg)
これで、面取りを実行できました。
![面取りの結果](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_07-55-10.jpg)
1 本目として指定した線が 10 切り取られ、2 本目として指定した線が 15 切り取られています。
![面取りされた距離の確認](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_07-57-55.jpg)
ポリラインの各頂点を一度に面取り
ポリラインの頂点を、一度に面取りできます。
200 × 100 のポリラインで描かれた長方形を面取りしてみましょう。
![長方形](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-02_07-22-44.jpg)
面取りコマンドを実行します。
![面取りコマンド](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_07-44-45.jpg)
距離 をクリックします。
![距離](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_07-46-19.jpg)
1 本目の面取り距離を指定 に対して、10 と入力してEnterを押します。
![1 本目の面取り距離を指定](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_07-48-48.jpg)
2 本目の面取り距離を指定 に対して、10 と入力してEnterを押します。
![2 本目の面取り距離を指定](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-02-01.jpg)
ポリライン をクリックします。
![ポリラインをクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-03-09.jpg)
ポリラインを選択します。
![ポリラインを選択](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-05-00.jpg)
これで、ポリラインの各頂点を、一度に面取りできました。
![面取り結果](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-06-18.jpg)
面取りコマンドのトリム オプション
フィレット コマンドと同様に、面取りコマンドにもトリム オプションがあります。
初期設定では、トリムの設定になっています。
非トリムにしたときに、どのようになるのか見てみましょう。
面取りコマンドを実行します。
![面取りコマンド](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_07-44-45.jpg)
トリム をクリックします。
![トリム オプション](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-08-55.jpg)
非トリム をクリックします。
![非トリム](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-10-08.jpg)
ポリライン をクリックします。
![ポリラインをクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-03-09.jpg)
ポリラインを選択します。
![ポリラインを選択](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-13-01.jpg)
これで、トリムせずに面取りを行えました。
![非トリムの面取り](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-13-33.jpg)
面取りコマンドで、オブジェクトを延長したりトリムする
フィレット コマンドと同様に、面取りコマンドで、オブジェクトを延長やトリムして接続できます。
たとえば、以下のような図形があったとします。
![2 本の線分](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-18-23.jpg)
これを、以下のように延長やトリムして接続できます。
![延長やトリムして接続](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-19-07.jpg)
では、操作手順を見てみましょう。
面取りコマンドを実行します。
![面取りコマンド](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_07-44-45.jpg)
トリム をクリックします。
![トリム オプション](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-08-55.jpg)
トリム をクリックします。
![トリム オプション](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-20-45.jpg)
Shiftを押しながら、1 つ目の線分を選択します。(※ 選択した後もShiftは押したまま)
![Shiftを押しながら、1 つ目の線分を選択](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-23-24.jpg)
Shiftを押したまま、2 つ目の線分を選択します。
![2 つ目の線分を選択](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-24-38.jpg)
これで、ひとつの線分を延長して、もうひとつの線分をトリムして、2 つの線分を接続できました。
![延長やトリムして接続](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/06/2022-06-12_08-19-07.jpg)
まとめ
フィレット[FILLET]コマンドで、フィレットできました。
面取り[CHMFER]コマンドで面取りできました。
これらのコマンドは、よく似ています。
ポリラインの頂点を一度に処理できたり、トリム オプションがあります。
また、Shiftを使用すると、2 本の線分を延長したりトリムして接続できます。
オブジェクトの角の処理を行うときは、今回の内容を思い出してくださいね。