【AutoCAD】無料ツールを使用して、複数の図面を DXF ファイルに一括変換する方法

2021年12月10日

ノートパソコンを楽しむ女性

DXF ファイルに変換しなきゃいけなくなっちゃったんだけど…

図面がいっぱいあって、ひとつずつ変換するのは大変😵

なにかいい方法ないのかなぁ?

こんにちは、メモだよ!!管理人です。

今回は、そんなあなたに、無料ツールを使用して、複数の図面を DXF ファイルに一括変換する方法を紹介します。

 

無料ツールの ScriptPro を使用して、一括変換!!

ScriptPro という無料のツールがあります。

これを使用すれば、スクリプトを複数の図面に対して実行してくれます。

それによって、複数の図面を DXF ファイルに変換することができます。😄

 

ScriptPro のインストーラーをダウンロード

以下の手順で、ScriptPro のインストーラーをダウンロードします。

  1. 管理者権限のアカウントで Windows にログインします。
    管理者権限がないと、インストール途中に以下の画面がでて、インストールできないので注意してくださいね。⚠️
    管理者権限がないときのメッセージ
     
    管理者権限でログインし直すのが面倒な人は、以下の記事の手順で .msi を管理者権限で実行できます。
    【Windows 10】.msi ファイルを、管理者権限で実行する方法
     
  2. Autodesk Customization Conversion Tools のページを開きます。
     
  3. scriptpro_2.0.msi.zip をクリックして、ダウンロードします。
    scriptpro_2.0.msi.zip をクリック

これで、ScriptPro のインストーラーを、ダウンロードすることができました。😄

 

ダウンロードした ScriptPro をインストール

  1. ダウンロードされた scriptpro_2.0.msi.zip を解凍します。
     
  2. 解凍された ScriptPro 2.0.msi を、ダブルクリックして実行します。
     
  3. Next ボタンをクリックします。
    Next ボタンをクリック
     
  4. I Agree にチェックを入れて、Next ボタンをクリックします。
    I Agree にチェックを入れて、Next ボタンをクリック
     
  5. Next ボタンをクリックします。
    Next ボタンをクリック
     
  6. Next ボタンをクリックします。
    Next ボタンをクリック
     
  7. Close をクリックして、インストールを完了します。
    Close をクリック

これで、ScriptPro をインストールすることができました。😄

 

DXF ファイルに書き出すスクリプトをダウンロード

DXF ファイルに書き出すスクリプトが以下になります。

ダウンロードして解凍すると、dxfout2018.scr というファイルが作成されます。

このスクリプトは、2018 形式の DXF ファイルに書き出す設定になっています。

他の形式にしたいときは、メモ帳で開いて、4 行目の記述を希望のバージョンに変更してください。

スクリプトの内容

 

ScriptPro を使用して、複数の図面を DXF ファイルへ一括変換する

では、ScriptPro を使用して、複数の図面を DXF ファイルへ一括変換しましょう。

  1. Windows のデスクトップにある ScriptPro のアイコンをダブルクリックして、ScriptPro を起動します。
    ScriptPro の起動アイコン
     
  2. Settings ボタンをクリックします。
    Settings ボタンをクリック
     
  3. Browse ボタンをクリックします。
    Browse ボタンをクリック
     
  4. AutoCAD がインストールされているフォルダにある acad.exe を選択して、開く ボタンをクリックします。
    開く をクリック
     
  5. OK ボタンをクリックします。
    OK をクリック
     
  6. Add From Folder ボタンをクリックします。
    Add From Folder ボタンをクリック
     
  7. DXF ファイルに変換したい図面ファイル(.dwg)があるフォルダを選択して OK ボタンをクリクします。
    フォルダを選択
     
    すると、そのフォルダにあるファイル(.dwg または .dxf)がリストに表示されます。
    選択されたフォルダにあるファイルがリストに追加された
     
    ※ Add ボタンをクリックすると、ファイルを個別に追加することができます。
    Add ボタン
     
    ファイルを個別に選択
     
    ※ 不要なファイルを選択して、Remove ボタンをクリックすると、リストから削除することができます。
    不要なファイルを削除
     
  8. Bro ボタンをクリックします。(Browse の Bro の部分しか表示されていないようです。😅)
    Browse ボタン
     
  9. ダウンロードした dxfout2018.zip に含まれていた、dxfout2018.scr を選択して 開く ボタンをクリックします。
    xfout2018.scr を選択して 開く ボタンをクリック
     
  10. 変換したいファイルにチェックが付いていることを確認して、Checked ボタンをクリックします。
    Checked ボタンをクリック

これで、変換作業が開始されます。😄

最初に AutoCAD が起動されて、何もしないですぐに終わりますが、気にしなくていいです。
その後、もう一度 AutoCAD が起動されて、リストにあった図面が順番に開かれて、DXF ファイルの書き出しが実行されます。

以下の画面が表示されたら終わりです。

終了したときに表示されるメッセージ

はい をクリックすると、ログ ファイルが表示されます。

ログ ファイルで、スクリプトで実行された内容を確認できますが、日本語が文字化けしてますね。😅

ログ ファイル

 

ScriptPro の便利機能

ScriptPro には便利な機能があります。

 

処理が失敗したファイルが確認できて、再実行できる

問題なく処理が完了したファイルは、Status が Done になります。

なにか問題があって、処理が完了していないものは、Failed と表示されます。

Faild ボタンをクリックすると、Status が Failed だったものだけに対して、再度スクリプトを実行することができます。😄

 

多くの図面に対して実行するときに、AutoCAD をときどき再起動できる

非常に多くの図面に対して処理を行うと、メモリをいっぱい使って AutoCAD の動作が遅くなったり、おかしくなったり、落ちたりするかもしれません。

そんなときのために、AutoCAD を時々再起動するよう設定できます。

Setting ボタンをクリックすると表示される Options の画面の Restart AutoCAD after every * drawings がそれです。

Option ダイアログ

初期値は 30 になっているので、30 枚の図面に対してスクリプトが実行されたあとに AutoCAD が再起動されてからスクリプトが実行されます。

そのあとは、60 枚、90 枚、120 枚 … の図面に対して実行したあとに AtuoCAD が再起動されます。

この設定があるので、とっても多くの図面に対して実行するときも安心ですね。😉

 

図面を開かないでスクリプトを実行する

Options の画面で、Run script without opening drawing file にチェックを入れると、図面が開かれることなくスクリプトが実行されます。

図面が開かれないので、処理がその分早くなります。😄

 

まとめ

ScriptPro を使用して、簡単に複数の図面を DXF ファイルに変換することができましたね。

今回は、DXF ファイルに書き出すスクリプトを使用しましたが、他のスクリプトを作成すれば、他の処理を実行することができます。

多くの図面に対して決まった操作を行う必要があるときは、ScriptPro を使用すると便利ですよ。🤗

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