AutoCAD 初心者の方向けの講習シリーズを始めてみようと思います。
これから、AutoCAD を始める人は、参考にしてみてください。
今回は、AutoCAD の画面周りの名称についてです。
これを覚えておかないと、AutoCAD の資料を見ても、ピンと来ないかもしれません。
また、人から教えてもらうときも、なかなか通じないこともあるかもしれません。
画面の名称
では、さっそく画面周りの名称を見ていきましょう。
AutoCAD を起動すると、こんな画面になります。
![起動時の画面](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/2022-04-24_08-36-00-2.jpg)
この画面では、図面を描けないので 新規作成 をクリックします。
![新規作成 をクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/2022-04-24_08-36-00-3.jpg)
すると、以下の画面になります。
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/2022-04-24_08-58-46.jpg)
ブログで見やすくするために、今後は以下のように画面を白くしますね。
![画面を白くした](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/2022-04-24_09-13-04.jpg)
では、順番に説明していきます。
作図ウィンドウ
この部分に図形を作成していきます。
![作図ウィンドウ](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/image-2.png)
図形を作成する部分なので、作図ウィンドウです。
作図画面という人もいます。
クロス ヘア カーソル
作図ウィンドウの中にあるこれをクロス ヘア カーソルといいます。
![クロス ヘア カーソル](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/image-4.png)
クロス ヘア カーソルだと長いので、わたしは単に カーソル といっています。
また、十字カーソル ということもあります。
これを使用して、図形を作成する場所を指定したり、いろいろなことを行えます。
グリッド
作図ウィンドウの中に、方眼紙のように縦と横の線があります。
これを グリッド といいます。
![グリッド](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/image-3.png)
初期設定では、10 間隔になっています。
「おおよその大きさがわかりやすい」というための機能だと思います。
でも、わたしは邪魔なのでいつも非表示にしています。
コマンド ウィンドウ
作図ウィンドウの下の方にあるのが コマンド ウィンドウ です。
(コマンド ライン ともいいます。)
![コマンド ウィンドウ](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/2022-04-24_09-34-34.jpg)
ここに AutoCAD のコマンドを入力できます。
なので、コマンド ウィンドウ という名前です。
初心者
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2021/12/(メグメグ)パソコン前で疑問に思うエプロン女性_01.png)
コマンド ってなに?
AutoCAD で何かを行うときに、『コマンド』というものを実行します。
たとえば、線を描くときは LINE コマンド、円を描くときは CIRCLE コマンドを実行します。
このように、AutoCAD で何かを行うために実行するもののことを『コマンド』と言っています。
また、『オプション』というものもあります。
コマンドによっては、実行したあとに オプション を選択できるものがあります。
たとえば、円を描くときに「中心点と半径」を指定して描いたり、「円の直径となる部分の 2 点」を指定して描いたりできます。
こんなとき、CIRCLE コマンドを実行したあとに、どんな描き方をするか選べます。
それを オプション といっています。
リボン
画面の上の方にあるこれを リボン といいます。
![リボン](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/2022-04-24_09-42-09.jpg)
ここにあるボタンをクリックすると、コマンドが実行されます。
コマンド ウィンドウでは、手入力でコマンドを入力します。
なので、コメントの名前を知らないと実行できないですよね。
でも、リボンでは、ボタンをクリックするだけなので、コマンド名を知っている必要はありません。
なので、初心者の方はリボンを使ったほうが簡単です。
メモ
AutoCAD を昔から使っている人は、リボンではなくコマンド ラインからコマンドを実行する人もいます。
そのほうが、早く実行できるからです。
わたしも、コマンド ラインから実行しています。
なので、リボンのどこにどのコマンドがあるのか覚えてません^^;
パネル
リボンには パネル というものがあります。
以下の部分は 作成 という名前がついたパネル です。
![パネル](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/image-5.png)
そのとなりは 修正 パネルというように、リボンの中にはパネルが並んできます。
パネルの中には、いろんなコマンドを実行できる ボタン があります。
タブ
リボンの上にあるのが タブ です。
ホーム、挿入、注釈 など、いろんな名前のタブがあります。
![タブ](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/2022-04-24_10-04-59.jpg)
タブをクリックすると、リボンに表示されているパネルが変わります。
![挿入 タブ](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/2022-04-24_10-11-50.jpg)
![注釈 タブ](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/image-6.png)
それぞれのタブの名前に沿ったパネルが表示されます。
クイック アクセス ツールバー
リボンの上にあるのが クイック アクセス ツールバー です。
![クイック アクセス ツールバー](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/2022-04-24_10-18-51.jpg)
リボンにあるボタンは、タブを切り替えると違う表示になります。
なので、目的のボタンをクリックするために、タブを切り替える必要があるときがあります。
クイック アクセス ツールバー は、常に同じ表示なので、ただクリックするだけです。
なので、リボンに比べて早くコマンドを実行できます。
ということで、『クイック アクセス』なんだと思います。
とてもよく使うコマンドが、ここに置かれています。
アプリケーション ボタン
AutoCAD の画面の左上にある が、アプリケーション ボタン です。
これをクリックすると、メニューが表示されます。
![アプリケーション ボタンをクリックしたときに表示されるメニュー](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/2022-04-24_10-27-02.jpg)
ここからも、コマンドを実行できます。
ステータス バー
AutoCAD の画面の右下にあるのが ステータス バー です。
![ステータス バー](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/04/2022-04-24_10-46-14.jpg)
ここで、現在の設定状況を確認できます。
その他にもありますが、初心者向けなので、このあたりで終わりにしましょう。
まとめ
今回は、画面の名称について説明しました。
以下の名称がありましたね。
- 作図ウィンドウ
- クロス ヘア カーソル
- グリッド
- コマンド ウィンドウ
- リボン
- クイック アクセス ツールバー
- アプリケーション ボタン
- ステータス バー
- タブ
- ステータス バー
名称を知っておかないと、説明文を見たり人から聞いた話が理解できなかったりします。
なので、徐々に覚えていってみてください。
一度に覚えられなくても、使っていくうちに覚えられますよ。