【AutoCAD 初心者】独学 016:線分、円弧、ポリラインを分割してみよう!!

【AutoCAD 初心者】独学 016:線分、円弧、ポリラインを分割してみよう!!

AutoCAD で作図していると、「線分を 2 分割にしたい」といったことがあります。

こんなときのために、簡単にオブジェクトを分割するコマンドがあります。

それば、点で部分削除[BREAKAPOINT]コマンドです。

このコマンドを使用すると、線分だけではなく、円弧やポリラインも分割できます。

では、その方法を見ていきましょう。

 

点で部分削除[BREAKAPOINT]コマンドで分割

点で部分削除[BREAKAPOINT]コマンドは、AutoCAD 2021 から追加された機能です。

分割するコマンドは AutoCAD 2020 以前もありますが、このコマンドが追加されたので、一手間省けるようになりました。

点で部分分割コマンドは、修正パネルのスライドアウトにあります。

点で部分分割コマンド

コマンドを実行すると、「オブジェクトを選択」と聞かれるので、分割したいオブジェクトを選択します。

オブジェクトを選択

ブレーク ポイント(分割したい場所)をクリックします。

分割したい場所

初心者

オブジェクト スナップの 中点 を指定しておけば、線分の正確な中点を指定できます。

オブジェクト スナップの 中点

これで、完了です。

見た目は変わりませんが、線分が 2 つに分割されています。

線分を選択すると、それが確認できます。

線分が分割された

 

線分を 3 分割する

線分を 3 分割したいときは、どうすればいいんですか?

2 分割のときは、オブジェクト スナップの中点が使えたけど…

ディバイダ[DIVIDE]というコマンドがあって、オブジェクトの等間隔の部分に点を作成できます。

では、やり方を見てみましょう。

ディバイダ コマンドを実行します。

ディバイダ コマンド

分割表示するオブジェクトを選択します。

オブジェクトを選択

分割数として 3 を入力してEnterを押します。

分割数を入力

これで、3 分割となる部分に点が作成されました。

初期設定では、点は . で表示されるので、線分と重なっていて見えません。

なので、点スタイル管理[PTYPE]コマンドで、点の表示を変更します。

点スタイル管理

コマンドを実行すると、以下のダイアログが表示されます。

X を選択して OK をクリックします。

X を選択

これで、点が表示されました。

点が表示された

では、この点を使用して、線分を 3 分割しましょう。

点で部分分割 コマンドを実行します。

点で部分分割コマンド

分割するオブジェクトを選択します。

分割するオブジェクトを選択

Shift右クリック で表示されるメニューにある をクリックします。

点 を選択

左側の点を指定します。

左側の点を指定

Enterを押して、点で部分分割 コマンドを再度実行します。

分割したいオブジェクトを選択します。

分割したいオブジェクトを選択

Shift右クリック で表示されるメニューにある をクリックします。

点 を選択

右側の点を指定します。

右側の点を指定

これで、3 分割できました。

真ん中の線分をクリックすると確認できます。

3 分割された

 

ブレーク ポイントとして、線分上以外を指定したとき

これまで、ブレークポイントとして、オブジェクト上の点を指定しました。

オブジェクト上以外の場所をクリックしたら、どうなるんですか?

オブジェクト上以外を指定

オブジェクト上以外をクリックしたときは、クリックした点の 投影された場所 で分割されます。

投影された場所 というのは、以下のような場所のことです。

投影された場所
投影された場所
投影された場所

 

円弧、ポリラインも同じ操作で分割可能

点で部分分割 コマンドは、開いた 2D オブジェクトを、オブジェクト上の指定した点で 2 つのオブジェクトに分割します。

開いた 2D オブジェクト なので、円弧やポリラインも同じ操作で分割できます。

分割された円
分割されたポリライン

しかし、円は閉じられているので、分割できません。

 

まとめ

点で部分削除[BREAKAPOINT]コマンドで、線分、円弧、ポリラインを簡単に 2 分割できます。

2 分割の場合は、オブジェクト スナップの中点を使用できますが、3 分割以上のときはそうはいきません。

そんなときは、ディバイダ[DIVIDE]コマンドを使用して、分割したいところに点オブジェクトを作成します。

そして、一時オブジェクト スナップの 点 を使用して、その場所で分割します。

オブジェクトを分割する必要がでたときは、この方法を思い出してくださいね。

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