AutoCAD で作図すると、ある部分の距離や面積を知りたくなることがあります。
そんなときは、ジオメトリ計測[MEASUREGEOM]コマンドで、簡単に計測できます。
では、その使い方を見てみましょう。
距離を計測
ジオメトリ計測[MEASUREGEOM]コマンドの クイック オプションを使用すると、とっても簡単に距離を計測できます。
ホーム タブの ユーティリティ パネルにある クイック をクリックします。
![クイック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-15_08-06-41.jpg)
すると、オレンジ色の十字カーソルがでてきます。
それを動かすと、カーソルがある場所によっていろいろな距離が表示されます。
例えば、長方形の内側にカーソルを持っていくと、以下のようになります。
![長方形の内側にカーソルを持っていったとき](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2021/11/image-213.png)
オレンジ色の正方形 は、そこの角度が直角だということを示しています。
4 つの角はすべて 90度なので、4 つオレンジ色の四角形が表示されています。
オレンジ色の数字 は、オレンジ色の十字カーソルがぶつかっているところの平行線間の距離を示しています。
この場合は、幅が 45.5427 で、高さが 27.4896 ということになります。
こんどは、下のような台形の内側にカーソルを持っていってみます。
![台形の中にカーソルを持っていったとき](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2021/11/image-214.png)
それぞれの辺の長さや、角度が黒色の文字で表示されます。
平行線間の距離はオレンジ色で 50 と表示されていますね。
これまでは、閉じられた図形の内側にカーソルを持っていきました。
そうでない場合も距離を計測することができます。
計測される部分は、カーソルの位置によって変わります。
![オレンジ色の十字カーソルがぶつかっている図形の距離が計測される](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2021/11/image-215-1024x650.png)
![オレンジ色の十字カーソルがぶつかっている図形の距離が計測される](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2021/11/image-216-1024x622.png)
![オレンジ色の十字カーソルがぶつかっている図形の距離が計測される](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2021/11/image-217-1024x616.png)
オレンジ色の十字カーソルがぶつかっているオブジェクト の距離が計測されるということです。
計測したい部分に、オレンジ色の十字カーソルがぶつかるように、マウスを動かして計測してみてください。
距離 オプションで指定した 2 点間の距離を計測
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2021/12/(メグメグ)パソコン操作をするエプロン女性_01.png)
ここの距離がでてきません。
![](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2021/11/image-218-1024x389.png)
どうやって測ればいいですか?
そういうときは、距離 オプションを使用します。
ホーム タブの ユーティリティ パネルにある 距離 をクリックします。
![距離](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-15_08-13-28.jpg)
1 点目 をクリックします。
![1 点目 をクリック](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2021/11/image-220-1024x517.png)
2 点目 にカーソルを持っていくと、距離が表示されます。
![2 点目にカーソルを置く](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2021/11/image-221-1024x518.png)
クリックすると、それ以外の距離や角度も表示されます。
![クリックすると、それ以外の距離や角度も表示される](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2021/11/image-222-1024x652.png)
計測する距離の小数点以下の桁数を変更する方法
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2021/12/(メグメグ)パソコン操作をするエプロン女性_01.png)
計測する距離の小数点以下の桁数を変更するには、どうすればいいですか?
小数点以下の桁数は、設定で変更できます。
- アプリケーション ボタン をクリック
- 図面ユーティリティ をクリック
- 単位設定 をクリック
![単位設定](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-15_08-16-13.jpg)
精度 のリストから、表示したい桁数を選択します。
![精度 のリスト](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-15_08-19-47.jpg)
OK をクリックして、ダイアログを閉じます。
![OK をクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-15_08-21-18.jpg)
これで、距離を計測したときに表示される、小数点以下の桁数が変わりました。
![小数点以下の桁数が変わった](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2021/11/image-227-1024x509.png)
LISP を使用して 16 桁まで表示
LISP を使用すると、もっと詳細な桁数まで計測できます。
以下の LISP をコマンド ウィンドウに貼り付けてEnterを押します。
(rtos (distance (getpoint "\n1 点目をクリック") (getpoint "\n2 点目をクリック")) 2 16)
1 点目 をクリックします。
![1 点目 をクリック](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2021/11/image-228-1024x515.png)
2 点目 をクリックします。
![2 点目 をクリック](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2021/11/image-229-1024x438.png)
すると、コマンド ラインに計測された値が表示されます。
![](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2021/11/image-230.png)
面積を計測
ジオメトリ計測[MEASUREGEOM]コマンドを使用すれば、簡単に面積を計測できます。
では、手順を見てみましょう。
ホーム タブの ユーティリティ パネルにある クイック をクリックします。
![クイック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-15_08-06-41.jpg)
計測したい領域内にカーソルを持っていきます。
このとき、距離は表示されますが、面積は表示されません。
そこで、クリックしてみてください。
すると、計測される領域が色付けされて、面積が表示されます。
![面積が表示された](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2022/03/image-66.png)
※ 一緒に、周長もでてますね。
領域が区切られているときは、Shiftを使用
![](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2021/12/(メグメグ)パソコン操作をするエプロン女性_01.png)
こっちの図形は、領域が区切られています。
両方足した面積を知りたいときは、ひとつづつ計測して足さなきゃいけないんですか?
![領域が区切られている](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2022/03/image-68.png)
そんなときは、Shiftキーを使って、簡単に合計の面積を計測できます。
ホーム タブの ユーティリティ パネルにある クイック をクリックします。
![クイック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-15_08-06-41.jpg)
計測したい領域内にカーソルを持っていきます。
ここで、Shiftを押しながらクリックします。
※ クリックしてもShiftは、ずっと押したままにしてくださいね。
すると、クリックした領域が色付けされて、面積が表示されます。
(Shiftは押したまま)
つづけて、もうひとつの計測したい領域内にカーソルを持っていきます。
(Shiftは押したまま)
そして、Shiftを押したままクリックします。
すると、計測したかった両方の領域が色付けされて、面積が表示されます。
![面積が表示された](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2022/03/image-75.png)
離れた場所にある、複数の領域の面積を計測したいときも同じです。
Shiftを押しながら、クリックしていけば、合計の面積を確認できます。
![](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2022/03/image-76.png)
まちがった領域をクリックしてしまったときは、Shiftを押したままもう一度クリックすれば、除外できます。
![間違った領域を除外](https://memodayo.com/wp-content/uploads/2022/03/image-78.png)
まとめ
距離や面積を計測したいときは、ジオメトリ計測[MEASUREGEOM]コマンドを使用します。
どちらも同じコマンドで計測できるので、このコマンドは覚えておいてくださいね。
距離の桁数を変更したいときは、単位設定 ダイアログで変更します。
また、もっと詳細な桁数まで知りたいときは、LISP を使用します。
これらの機能を使いこなせるよう、何度か試しながら覚えてみてください。