AutoCAD には、オブジェクトを回転するコマンドが用意されています。
![回転](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-03-08.jpg)
作成したオブジェクトを 90度回転させたい、180度回転させたいなどと思ったときに使用できます。
オプションで、回転するオブジェクトを元の位置に残しておくこともできます。
また、他のオブジェクトを参考にして、回転角度を決めることもできます。
では、その方法を見ていきましょう。
回転[ROTATE]コマンドで回転
回転[ROTATE]コマンドを使用して、オブジェクトを回転できます。
まずは、回転コマンドを実行します。
![回転コマンド](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-05-50.jpg)
回転したいオブジェクトを選択して、右クリックで確定します。
![オブジェクトを選択](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-07-18.jpg)
回転の基点を指定します。
![基点](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-08-52.jpg)
回転したい角度を入力して、Enterを押します。
![角度を入力](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-09-39.jpg)
初心者
AutoCAD では、反時計回りに回転されます。
これで、オブジェクトを 90 度回転できました。
![90 度回転された](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-11-49.jpg)
元のオブジェクトを残して回転
オブジェクトを残したまま、回転したオブジェクトを追加することもできます。
回転コマンドを実行します。
![回転コマンド](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-05-50.jpg)
回転したいオブジェクトを選択して、右クリックで確定します。
![オブジェクトを選択](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-14-14.jpg)
今回は、回転の基点を指定するときに、数値入力してみましょう。
円の中心にカーソルを移動します。(クリックはしない)
![円の中心にカーソルを移動](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-15-32.jpg)
カーソルを左に移動します。
位置合わせパスが表示されたことを確認して、回転の基点としたい場所までの距離を入力します。
![数値を入力](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-17-16.jpg)
コピー をクリックします。
![コピーをクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-21-07.jpg)
回転角度を入力します。
![回転角度を入力](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-22-24.jpg)
これで、指定した場所を基点として、元のオブジェクトを残したまま 90 度回転できました。
![回転結果](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-23-39.jpg)
他のオブジェクトを参考にして回転
他のオブジェクトを参考にして、回転を行うこともできます。
たとえば、以下のようなオブジェクトがあったとします。
![オブジェクト](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-28-17.jpg)
長方形と円を回転して、線分と同じ角度にできます。
![回転結果](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-30-03.jpg)
線分の角度が何度かわからなくても、このようなことができます。
では、やり方を見てみましょう。
回転コマンドを実行します。
![回転コマンド](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-05-50.jpg)
回転したいオブジェクトを選択して、右クリックで確定します。
![オブジェクトを選択](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-31-56.jpg)
回転の基点を指定します。
![基点](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-32-34.jpg)
参照 をクリックします。
![参照](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-33-24.jpg)
長方形の左上の端点をクリックします。
![参照の 1 点目をクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-34-54.jpg)
長方形の右上の端点をクリックします。
![参照の 2 点目をクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-35-59.jpg)
点を指定 をクリックします。
![点を指定 をクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-38-14.jpg)
線分の端点をクリックします。
![線分の端点をクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-39-23.jpg)
線分のもう一方の端点をクリックします。
![もう一方の端点をクリック](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-40-13.jpg)
これで、長方形と円を、線分と同じ角度に回転できました。
![回転結果](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-30-03.jpg)
グリップを使用して回転
グリップを使用して、回転することもできます。
回転したいオブジェクトを選択します。
![回転したいオブジェクトを選択](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-46-12.jpg)
円の中心のグリップをクリックします。(ここが回転の基点になります。)
![回転の基点](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-47-52.jpg)
スペースを 2 回押して、** 回転モード ** にします。
![回転モード](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-48-59.jpg)
参照 をクリックします。
![参照](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-51-32.jpg)
長方形の左下の端点をクリックします。
![端点を指定](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-52-47.jpg)
長方形の右下の端点をクリックします。
![端点を指定](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-53-37.jpg)
角度として 0 を入力します。
![角度を入力](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-54-42.jpg)
Escを押して、選択を解除します。
これで、長方形と円を水平(0 度)に戻すことができました。
![0 度になっった](https://www.memodayo.com/wp-content/uploads/2022/05/2022-05-20_06-56-09.jpg)
まとめ
今回は、オブジェクトを回転するいろいろな方法を確認しました。
回転[ROTATE]コマンドで回転できました。
また、グリップを使用しても回転できました。
他のオブジェクトを参考にして、回転角度を決めることもできました。
オブジェクトを回転したいときは、今回のことを思い出して実行してみてくださいね。